「記憶に留めておく一枚の報道写真」

彼らの闘志は問題でない。問題は彼らの握手を途切らせてはならないということだ。世界のトップであるアメリカの存在が揺らいでいる。その背景に中国の急速な成長がうかがえる。現代は先進国から新興国へ、パワーの転換期であるのだ。アメリカがTPPを離脱し保護主義的な動きに走る一方で中国はシルクロード構想を掲げ西へと力を伸ばし徐々に世界の覇権を握ろうとしている。このように世界の覇権国がアメリカから中国へと変わろうとしている今、とても危険な状況である。なぜならパワーの転換期には戦争が起こると考えられているからだ。実際に第一次世界大戦はパワーの転換期に始まった。過去と同じ過ちを繰り返さないために各国の協力体制を考え直す必要がある。決してアメリカ、中国、二国間だけの問題ではない。彼ら二人の握手、それから世界を守るために私たちの在り方を考える。


東京女子大学 岩崎 彩 貿易セクション