「記憶に留めておく一枚の報道写真」

「大小国、戦勝敗戦国を問わず、あらゆる国が同等の条件において、貿易ができるように努力する」これは1941年に英米間で調印された、大西洋憲章の内容の一部である。第二次世界大戦の対立構図が、ブロック化などの閉鎖的な経済圏が原因となったという反省から生まれた。しかし2018年、今日の貿易体制は大西洋憲章で目指された自由貿易に基づく国際貿易体制であると、完全にはいえない。米国が抜け、CPTPPと変更になった協定。微笑みを見せる各国代表はどのように今後舵を取るのだろう。戦後73年目の今、世界情勢が変わり、新たな貿易体制の構想が必要になっている。


東京女子大学 天野友理香 貿易セクション