「記憶に留めておく一枚の報道写真」

シリア初の反体制デモから7年以上が経過した。この歳月の流れから、シリアの子供たちは、紛争と共に育ってきたと言っても過言ではないだろう。この長きに渡る恐怖は、子供たちに消えない傷跡を残すこととなり、この残酷な大人の戦争の犠牲者となり続けるだろう。しかし、子供たちは恐怖だけではなく、夢も抱いている。それが現実のものとなりうるかは、私たち大人次第である。将来、国の担い手となるのは子供たちだ。そして、シリアの再建は、脅威がグローバルイシューとなる現代において、私たちが住むこの世界の安定にもつながる。子供たちこそがシリアの希望であり、私たちの希望である。


日本大学 森 聡 平和構築セクション