「記憶に留めておく一枚の報道写真」

少女は何を思っているのだろう。何を見つめているのだろう。この写真に写っているのは唇にパリの国旗をペイントしたデンマークの少女である。デンマークのフランス大使館前で、パリ同時多発テロの被害者を追悼しているのだ。テロは人々に大きな恐怖を与える。テロに立ち向かうためには一国のみでの対応では難しい。情報、ヒト、モノの移動が自由になった今、テロはグローバルイシューといえるからだ。被害国だけがテロと闘うのではなく、周りの国も一緒に闘う。テロに屈しない。その意志をこの少女から感じた。それがこの写真を選んだ理由だ。フランスだけではない。多国が共通認識をし、手を取り合う必要があるのだ。テロに屈せず、テロを最小限に抑えるために、国際社会はどうするべきなのだろうか。


明治大学 佐藤 菜月 テロリズムセクション