「記憶に留めておく一枚の報道写真」

地雷や不発弾があるために、立ち入り禁止を表す赤い看板。その看板のすぐそばを歩く、子供と赤ちゃんを抱いたカンボジアの女性。カンボジアでは、長年の紛争の後遺症として、何百万個もの地雷と数えきれないほどの不発弾が残されているという。政府やNGOが処理にあたっているが、紛争が終わった今もなお、多くの一般市民が犠牲になっている。紛争が終わってしばらくたった今、様々な国の支援により平和への道を歩き出したと言われているカンボジア。日本からも世界遺産を求め、今では多くの観光客が毎年訪れている。しかし、中心部から少し外れればそこにはまだ多くの地雷が埋まっており、中にはその上で当たり前のように暮らしている人もいる。日本にいるどれくらいの人がこの事実を知っているのだろうか。私たちは今世界で起きていることにもっと関心を向けるべきだと思う。平和とは何か、平和構築とは何か、改めて考えたい。


早稲田大学 増田美樹 平和構築セクション