【8月26日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は25日、北米自由協定(NAFTA)改定をめぐる米・メキシコ政府間の協議が行われるなか、両国が合意に近づいていることを示唆した。

 トランプ大統領は同協定を自身の攻撃的な通商戦略における重要な標的とし、繰り返し撤廃を警告してきたが、25日のツイッター(Twitter)投稿で「われわれとメキシコの関係は1時間ごとに近づいている」と表明。「新政権と前政権のとても素晴らしい人々が皆、密接に協力している……メキシコとの重要な通商合意がすぐにも実現するかもしれない!」と述べた。

 メキシコのイルデフォンソ・グアハルド(Ildefonso Guajardo)経済相も24日、米国との2国間交渉は「大きく前進」していると表明。さらに、25日に米首都ワシントンでの交渉に向かう際、記者らを前に、トランプ大統領の「楽観的な姿勢」を高く評価した。

 また、同じくNAFTA参加国であるカナダのクリスティア・フリーランド(Chrystia Freeland)外相は先ごろ、米・メキシコ間の交渉の進展は励みになっていると述べ、両国間の協議が終結した後、再び交渉に加わる意向を示していた。

 NAFTA改定をめぐっては、5年ごとの協定更新を求める「サンセット条項」を盛り込むことを米国が提案し、議論の的となってきた。

 グアハルド経済相は、この案はNAFTAを締結した3か国すべてで協議しなければならないと指摘。

 一方、メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)次期大統領の経済顧問で、交渉の一部に参加しているヘスス・セアデ(Jesus Seade)氏は、同条項はすでに「除外された」と述べ、新たな代替案が議論されていることを示唆した。(c)AFP