【8月19日 AFP】18日付のエジプトの官報によると、アブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領は国内のインターネット統制を強化する法律に署名した。

「サイバー犯罪」を取り締まるこの法律は、エジプトの安全保障や経済にとって脅威となり得るコンテンツを配信するウェブサイトの閉鎖を、裁判官を通じて命じることを政府に認めている。そのようなウェブサイトの運営や閲覧を意図的に、あるいは「正当な理由なく誤って」行うと、禁錮刑や罰金が科される恐れがある。上訴することは可能だという。

 インターネットは、シシ大統領の統治について国民が議論できる数少ない場所の一つになっている。人権活動家らは、この法律はオンライン上での表現の自由を制限するものだとして反発している。

 エジプト議会は先月、ソーシャルメディア利用者を監視する権限を政府のメディア規制当局に与える法案を可決したばかり。この法案では、5000人以上のフォロワーがいるソーシャルメディアのアカウントを持つ人が監視対象となる。シシ大統領はまだこの法案を承認していないが、成立すれば、当局は「偽ニュースの配信もしくは放送の実施、または法律違反、暴力、もしくは憎悪を扇動する」個人アカウントを一時停止または閉鎖する権限を持つことになる。(c)AFP