【8月17日 AFP】西アフリカのマリで16日、大統領選挙の決選投票の開票結果が発表され、現職のイブラヒム・ブバカル・ケイタ(Ibrahim Boubacar Keita)氏(73)が圧倒的大差で再選した。大統領の任期は5年で、ケイタ氏は2期目となる。

 マリは、アフリカ・サハラ砂漠(Sahara Desert)南部一帯のサヘル(Sahel)地域におけるイスラム過激派による反政府活動の中心地となっており、今回の大統領選は国際的な注目を集めていた。

 投票は12日に行われ、得票率はケイタ氏が67.17%、野党の対立候補のスマイラ・シセ(Soumaila Cisse)元財務相(68)は32.83%だった。投票率は34.5%と低水準だった。シセ氏は前回の大統領選でもケイタ氏に敗れている。

 ケイタ氏はフェイスブック(Facebook)に、「もう一度私を信頼してくれたことに、心から感謝する」と投稿した。

 しかし、シセ氏を推した野党は選挙結果に「あらゆる民主主義の手法」を駆使して異議を唱えていくと、怒りをあらわに主張している。

 マリは少なくとも20の民族が暮らす内陸国で、ほとんどの国民が1日2ドル(約222円)未満で生活している。長年にわたるイスラム過激派の反乱の影響で、コミュニティー間の抗争も起きている。(c)AFP/Philippe SIUBERSKI