【8月13日 AFP】ギリシャ政府によると首都アテネ近郊のエビア(Evia)島で12日、大規模な山火事が発生し、2か村の住民約500人が避難している。アテネ近郊では先月にも沿岸リゾートのマティ(Mati)で90人以上が死亡する国内史上最悪の山火事が起きたばかり。

 首相府は声明で、アレクシス・チプラス(Alexis Tsipras)首相がパノス・スクルレティス(Panos Scourletis)内相と緊密に連携し、エビア島の大規模山火事に対応していると発表した。

 山火事の現場を訪れたバンゲリス・アポストル(Vangelis Apostolou)農業開発・食料相は、アテネ周辺の全消防隊がエビア島に集結し、夜を徹して消火活動に当たったとアテネ通信社(ANA)に語った。

 当局によると、山火事が起きているのはアテネから北に約97キロ離れた一帯。消防士約250人と消防車62台が軍の支援を受けて消火活動に当たっている。

 先月23日にマティを襲った山火事では、94人が死亡。今も30人以上が入院中で、うち数人が重体となっている。(c)AFP