【8月5日 AFP】5月から故障者リスト(DL)に入っている米大リーグ(MLB)、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)のダルビッシュ有(Yu Darvish)投手が4日、ブルペンで55球を投げ、「楽観」していると語った。

 2月にカブスと6年契約を結んだダルビッシュは、右上腕三頭筋の腱(けん)炎でDL入りしたが、ここ10日間は肘のリハビリではなく背中のトレーニングに励んでいるという。

「ここまでは少し痛みや違和感があった。ほかのやり方を見つけようとトライしていた」「今はピッチングを行っていて、この経過についてはとても楽観している」

 カブスは5日の状態を見て、ダルビッシュのリハビリを次のステップに移行する決定を下す見通しとなっている。カブスのジョー・マッドン(Joe Maddon)監督は、ダルビッシュの状態は上向きだと話す。

「状態が少し上がってきているようだ。余裕のある笑顔だった。私はしぐさや表情を読むようにしている。投手に調子をたずねたら、大抵の場合、彼らは笑顔で現状を話す。私はこれをいいことだと捉えている」

 ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のレジェンドで、現在米スポーツ専門チャンネルESPNでコメンテーターを務めるアレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)氏は先週、ダルビッシュのリハビリの手法がクラブハウスの雰囲気を壊す原因になると批判し、カブスはこれに不快感を示した。

 ダルビッシュはカブスのテオ・エプスタイン(Theo Epstein)編成本部長とこの件でメールのやり取りをしたと明かしているが、ロドリゲス氏とは連絡を取ったことがないという。

 ダルビッシュは冗談を交え「彼がメールかなにかをくれたら保存する。たぶんスクリーンショットを撮って印刷し記念に額に入れて飾ると思う」とコメントしている。(c)AFP