【8月1日 AFP】コンゴ民主共和国の保健省は1日、東部の北キブ(North Kivu)州でエボラ出血熱が流行しており、20人が死亡したことを明らかにした。コンゴは1週間ほど前に、北西部でのエボラ出血熱の流行について終息を宣言したばかりだった。

 オリ・イルンガ(Oly Ilunga)保健相によると、北キブ州から「出血性の発熱症例が26件あり、うち20件が死亡例」との報告を受けた。

 今回の流行地は北キブ州のベニ(Beni)地域。一帯はウガンダとつながりがあるイスラム武装勢力「民主同盟軍(ADF)」の拠点として知られる。

 イルンガ保健相は前回の流行地域とは2500キロ以上離れており「現時点で2つの流行が関連していることを示すものはない」と説明している。

 イルンガ保健相によると、7月31日、入院患者から採取された検体6点が国立生物医学研究所(INRB)での分析のため首都キンシャサに届き、うち4点でエボラウイルスの陽性反応が出た。

 イルンガ保健相は7月24日、北西部で発生し10週間続いたエボラ出血熱の流行について、終息を宣言していた。この流行では33人が死亡し、国際社会から懸念の声が上がっていた。(c)AFP