【8月1日 AFP】中央アフリカ共和国で先月、ロシア人記者3人が殺害され、この3人と共同プロジェクトを実施していたネットメディア組織は1日、3人は現地でロシアの民間軍事会社の活動について調査していたことを明らかにした。

 これに先立ちロシア外務省は、武力衝突が続く中央アフリカ共和国で、キリル・ラドチェンコ(Kirill Radchenko)氏とアレクサンドル・ラストルグエフ(Alexander Rastorguyev)氏、オルハン・ジェマリ(Orkhan Dzhemal)氏の3人が先月30日に殺害されたことを確認している。

 ロシアのネットメディア組織「IMC」は31日午後、フェイスブック(Facebook)の公式アカウントで、「7月27日の金曜日、(3人は)IMCとの共同プロジェクトの一環として、中央アフリカ共和国における民間軍事会社ワグネル(Wagner)の活動を扱った撮影のため、飛行機で同国へ向かった」と明らかにした。

 3人が死亡した状況については明らかになっていない。

 シリアなど世界中の紛争地域で活動しているワグネルは、ロシア政府の「陰の軍隊」と評されており、ロシア政府がワグネルを利用することで、シリアやウクライナなどでの軍事活動を目立ちにくくさせ、犠牲者数を抑制させていると専門家らは指摘している。

 ワグネルをめぐっては今年4月、シリアでのワグネルの活動について調査していたジャーナリストが、ロシア・エカテリンブルク(Yekaterinburg)の自宅アパートで、5階のバルコニーから転落して死亡している。(c)AFP