【7月31日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)で芝居がかったリアクションを見せ、批判家たちからあざけりの声を浴びたブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、相手との接触によって過剰反応を見せることがあると認めた上で、そうした振る舞いは自身の内なる子どもに一因があると明かした。

 世界最高給の選手であるネイマールはW杯の期間中、相手との接触によってピッチ上で顔をしかめたり、転がったりするなど演技のようなリアクションを見せ、広く批判された。

 ネイマールはかみそりメーカーのテレビCMの中で、「スパイクがすねに入る。脊椎に蹴りが入る。足を踏まれる。倒れすぎだと思うかもしれないし、私も時折過剰に反応することがある。でも、真実はどうか?私はピッチの上で痛んでいる。ピッチの外で私が何を経験しているかは誰も知らないだろう」と語りかけた。

 また、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマールは、「皆さんは私が過剰に倒れていると思うかもしれないが、本当は倒れているんじゃない。ボロボロになっているんだ」とポルトガル語で述べた。また「手術した足首を踏まれるのは誰だって痛い」と付け加え、2月に受けた手術についてほのめかした。

「悪餓鬼のように振る舞うときがあるが、それは私が甘ったれだからではない。いまだに自分のフラストレーションにどう対応すればいいのか分からないからだ。私の中には今でも小さな少年がいる。時にして彼は世界を魅了するが、あるときはすべての人を怒らせもする」

「私は自分の中にいるこの少年を生かし続けたいと思っている。しかし、それは私の中であって、ピッチの中ではない。皆さんは私に石を投げ続けることができるが、石を投げ捨て、私が起き上がる手助けをすることもできる。私が真の意味で立ち上がるとき、それはブラジル全体が私と一緒に立ち上がるときだからだ」(c)AFP