【7月25日 AFP】ミャンマー警察当局は25日、同国北部のヒスイ採掘地で地滑りが発生し、少なくとも27人が死亡した恐れがあることを明らかにした。豪雨によって生存者の捜索が阻まれているという。

 同国北部カチン(Kachin)州では、規制が不十分で、腐敗で悪名高いヒスイ産業が頻繁に壊滅的な災害に見舞われており、貧しい少数民族から多くの犠牲者が出ている。

 地元警察のアウン・ジン・チョー(Aung Zin Kyaw)氏はAFPに対して、辺境部にある地区が24日朝、豪雨に見舞われて地滑りが発生。少なくとも27人が生き埋めとなった。その大半が貧しい少数民族ラワン(Rawang)人だという。

 同氏は「現時点では遺体を発見できていない。赤十字社(Red Cross)および消防隊と連携して、今日捜索を再開する予定だ」と述べた。

 ヒスイ産業は、主に中国からの需要急増により莫大(ばくだい)な利益を上げているが、監視の目や規制がほとんどなく、雨期を中心に労働条件が悪化することが多い。(c)AFP