【7月24日 AFP】カナダの最大都市トロントで起きた発砲事件で、地元警察は23日、容疑者の男の身元をファイサル・フセイン(Faisal Hussain、29)と特定したと発表した。家族によると、深刻な精神衛生上の問題を抱えていたという。事件では10代の女性2人が死亡し、13人が負傷した。

 事件はトロントのギリシャ人街で22日夜に発生し、容疑者は警察との銃撃戦の末死亡した。地元警察幹部によると、18歳の女性と10歳の少女が撃たれて死亡した。10〜59歳の負傷者13人の中には複数の重傷者もいる。

 警察は「この悲惨な事件の特異性と、男の身元を知りたいという国民の関心」を踏まえて、容疑者の身元を公表することにしたと説明した。動機は現時点で不明。

 容疑者の家族はCBCニュースに対し、事件を「恐ろしい行動」と非難するとともに、容疑者は「深刻な精神衛生上の問題を抱え、これまでずっと精神障害とうつ病を患っていた」と明かした。専門家に介入してもらい、投薬治療や精神療法も受けていたが、治癒しなかったという。(c)AFP