【7月24日 AFP】アフガニスタンの首都カブールで22日に起こった自爆攻撃では、犠牲になった23人の中にフランス通信(AFP)の運転手モハマド・アクタル(Mohammad Akhtar)氏(31)が含まれていた。同僚らは23日、アクタル氏は優しくて正直な人柄で知られる「素晴らしい友人」だったと語った。

 事件はカブールの国際空港で、亡命していた元軍司令官のアブドルラシド・ドスタム(Abdul Rashid Dostum)第1副大統領の帰国を出迎えた支持者らが、空港を後にしようとしていた中で発生。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。

 アクタル氏は夜勤のためAFP支局に向かう途中、空港近くで公共交通機関の乗り継ぎをしていたところ自爆攻撃に巻き込まれた。攻撃はドスタム氏を狙ったものだったが、同氏を乗せた装甲車は既にその場を後にしていた。アクタル氏には妻と生後わずか数か月の赤ちゃんを含む4人の子どもがいる。

 3か月足らず前の4月30日には、AFPカブール支局の主任カメラマンで、アクタル氏と親戚関係にあったシャー・マライ(Shah Marai)氏が同じく自爆攻撃により死亡している。この事件ではマライ氏らジャーナリスト9人を含む計25人が死亡した。

 2014年以降、過激派勢力の攻撃で死亡した同支局関係者はアクタル氏が3人目。同年にはアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)によるホテル襲撃でサルダール・アフメド(Sardar Ahmad)記者が、妻と子ども2人とともに死亡している。(c)AFP