【7月23日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)の国際空港の入り口で22日、自爆攻撃があり、少なくとも14人が死亡、60人が負傷した。当局が明らかにした。空港には、亡命していたアブドルラシド・ドスタム(Abdul Rashid Dostum)第1副大統領の帰国を出迎えるため、大勢の人が集まっていたという。この攻撃について、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。

 ドスタム副大統領の報道官によると、同氏は無事だったという。

 カブール警察の報道官は、14人が死亡、60人が負傷したと発表。死者のうち9人が治安部隊と交通警察の隊員だったとしている。

 米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)は、ISがプロパガンダ機関アマック(Amaq)を通じて犯行声明を出したと発表した。

 ドスタム第1副大統領をめぐっては、政敵への性的暴行と拷問を企図したとされる疑惑が浮上。同副大統領は容疑を否認したものの、昨年5月にアフガニスタンを出国し、その理由を健診と家庭内の事情と説明していた。

 ドスタム氏の帰国についてはこれまで多くの臆測が広がっており、同氏が伝統的に支持基盤としてきたアフガニスタン北部の数州で激しい抗議行動を招いていた。(c)AFP/Noorullah Shirzada