【7月21日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長が、同国サッカー連盟(DFB)は「素人の集まり」と述べ、代表チームが惨敗を喫したW杯ロシア大会(2018 World Cup)をめぐる上層部の対応を批判した。

 ルンメニゲ社長は、DFBのラインハルト・グリンデル(Reinhard Grindel)会長の辞任までは求めなかったが、「個人的には、危機的状況におけるプロの対応というものが、明らかに欠如していると思う」とすると、「同時にDFBが素人の集まりであることを考えれば驚きはない」と語った。

 その一方で、代表を率いるヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督については、ドイツに多大な貢献をしてきたことを強調し、擁護する姿勢を示している。「彼はここ12年間にわたり並外れた仕事をしてきた。ベスト4に7回入り、世界王者にもなった。感謝されるべき存在だ」

 また、W杯直前にチームメートのイルカイ・ギュンドアン(Ilkay Gundogan)と一緒にトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と並んで写真を撮影したとして、批判を受けていたメスト・エジル(Mesut Ozil)についても、ルンメニゲ社長はかばう声を上げている。

 ドイツがグループステージで姿を消した後、DFBのグリンデル会長とチームマネジャーのオリバー・ビアホフ(Oliver Bierhoff)氏は批判の矛先をエジルに向けていたが、ルンメニゲ社長はエルドガン大統領と写真を撮ったことについては「良い対応でなかったのは間違いない」としながらも、「エジルを一人だけスケープゴートにするのは間違っている。申し訳ないが、あれはこじつけにすぎない」とコメントしている。(c)AFP