【7月18日 AFP】ツール・ド・フランス(2018 Tour de France)は17日、第10ステージ(アヌシーからルグランボルナン、158.5キロメートル)が行われ、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe、フランス)が、自身初のステージ優勝を飾った。BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のフレフ・ヴァンアフェルマート(Greg Van Avermaet、ベルギー)は、しっかりと総合首位の座を守っている。

 アルプス(Alps)での初日にアラフィリップは、このステージで四つあるうち三つ目の峠の上り坂で大胆にも単独のアタックを仕掛けると、そのまま独走してメイン集団に1分以上の差をつけて勝利を飾った。

 サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)で母国が優勝を果たしてから2日後、アラフィリップはフランス人ライダーとしては今大会初となるステージ優勝を遂げた。

 マイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)着用の権利を手にすべく、ヴァンアフェルマートに挑戦を挑むとみられていたチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は、チームメートのゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)が43秒差の総合2位につける中、チャレンジしきれなかった。

 クライマーではないヴァンアフェルマートは、四つの峠が特徴の今ステージで、危機にさらされるのではないかとみられたが、序盤の逃げ集団に入ってチームスカイを出し抜いた。逃げ集団は大きなリードを奪い、チームスカイがレースの主導権を握るべく組んだ計画を台無しにした。

 ヴァンアフェルマートは見事な走りを披露してアラフィリップから1分44秒差でフィニッシュしたが、トーマスやフルームらスカイ勢はトップから3分以上遅れてゴールを迎えた。

 総合争いでは、2分22秒差の2位にトーマス、3分10秒遅れでモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)が続いている。フルームは3分21秒差の6位に浮上している。(c)AFP