【7月16日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)の大谷翔平(Shohei Ohtani)が15日、メジャー初挑戦となるシーズンの前半戦を振り返り、右肘靱帯(じんたい)の負傷でマウンドからは遠ざかっている状況ながら、「すごく良い経験ができている」と話した。

 現在24歳の大谷は、2017年12月に鳴り物入りでエンゼルスに入団。ほぼ一世紀前の伝説的選手ベーブ・ルース(Babe Ruth)氏以来となる「二刀流」での活躍を目標に掲げた。

 オールスターゲームによる中断期間を迎える中で、右肘の靱帯を痛めている大谷は様子を見ながら打者としての起用が続いている。19日には再検査を受け、6月に行った幹細胞による治療と多血小板血漿(けっしょう)(PRP)注射の効果を確認する予定となっている。

 大谷はMLBの公式サイトで「成績に関しては、シーズン前にこのくらいという目安は定めていなかった。とにかくどのくらいできるかを楽しみにしていた。良いことも悪いことも含めて、全体としてすごく良い経験ができている」とコメントした。

 ここまでの大谷は、投手としては9試合に先発して4勝1敗、防御率は3.10で奪三振は61個を記録している。打者としては、15日の試合開始前の時点で打率2割8分5厘、7本塁打、22打点という成績となっている。

 チームを率いるマイク・ソーシア(Mike Scioscia)監督は「ショウヘイは才能が本物だということを証明しているし、メジャーでも非常に高いレベルでプレーできている。ワクワクしているよ。非常に大きな期待を背負ってやって来た若者としては、素晴らしく良くやっていると思う」とコメントした。

 ソーシア監督は、大谷で特に驚いた点としてベースランニングのスピードを挙げ、さらに対左投手の打撃も改善してきていると話した。

 監督は、代打で出場した13日のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)戦で、左投げのスコット・アレクサンダー(Scott Alexander)から放った二塁打を例に「昨晩は素晴らしいバッティングだった。何しろ相手は1週間前の試合で厳しい攻め方をされ、三振を奪われていた投手だ。間違いなく自信になる」とコメントしている。

 また指揮官は、大谷が代打で結果を残していることを喜び、「簡単ではないが、代打でも自然体で打てているように見える」と話した。そして「後半戦はもっと多くバットを振ってくれることを期待している」と続けた。(c)AFP