【7月15日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)決勝は15日、モスクワのルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)で決勝が行われ、フランスとクロアチアが激突する。AFPは今回、両チームが決勝まで到達する道のりを振り返る。

――フランス

■グループリーグ

 フランスは大会初戦でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の手助けと、ポール・ポグバ(Paul Pogba)のシュートがアジズ・ベヒッチ(Aziz Behich)のオウンゴールを誘発し、オーストラリアを2-1で退けると、続くペルーとの試合に1-0で勝利して決勝トーナメント進出を確実にし、最後のデンマーク戦を0-0で引き分けでグループリーグ首位通過を確定させた。

■決勝トーナメント1回戦

 リオネル・メッシ(Lionel Messi)擁するアルゼンチンに4-3で勝利した試合は、今大会でも最も際立った試合の一つになった。

 フランスはアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)のPKで先制したものの、アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)とガブリエル・メルカド(Gabriel Mercado)のゴールでアルゼンチンに逆転を許した。

 しかし、ベンジャミン・パヴァール(Benjamin Pavard)の素晴らしいシュートが決まって試合を振り出しに戻すと、その後は10代のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が2得点の活躍をみせ、アルゼンチンを突き放した。

 アルゼンチンは試合終了間際にセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)のゴールで1点を返したものの、敗退を逃れるには不十分だった。

■準々決勝

 フランスはエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)を欠くウルグアイに対して実力を存分に発揮し、試合を2-0で制した。前半終了間際にDFラファエル・バラン(Raphael Varane)のヘディング弾で先制すると、グリーズマンがウルグアイのGKフェルナンド・ムスレラ(Fernando Muslera)のミスを誘発し、追加点を挙げた。

■準決勝

 フランスはエデン・アザール(Eden Hazard)、ケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)、ロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)を擁するベルギーの攻撃陣を抑えるという難題を抱えながらも、2試合連続完封勝利を収めた。グリーズマンのCKからサムエル・ウムティティ(Samuel Umtiti)が決勝点を奪って1-0で勝利し、フランスは同国史上3度目のW杯決勝に駒を進めた。

――クロアチア

■グループリーグ

 クロアチアは今大会のグループリーグで全勝した3チームのうちの一つ。初戦でナイジェリアに2-0で勝利すると、続く2戦目は最高のパフォーマンスを披露し、W杯優勝2回の実績を誇るアルゼンチンに3-0で快勝。アイスランドとの最終戦は2-1で勝利した。

■決勝トーナメント1回戦

 デンマーク戦のヒーローになったのは、PK戦でシュートを3度止めたGKダニエル・スバシッチ(Danijel Subasic)だった。試合は開始1分でデンマークに先制を許したものの、直後にマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)のゴールで同点に追いついた。

 延長戦終了間際にはルカ・モドリッチ(Luka Modric)がPKを失敗する場面もあったが、苦しみながらも最後は生き残った。

■準々決勝

 堅固ながらも実力で劣るロシアを相手に、圧倒的な質の高さを見せつけるかに思われたクロアチアだったが、再び延長戦とPK戦に持ち込まれた。

 デニス・チェリシェフ(Denis Cheryshev)に先制点を奪われながらも、アンドレイ・クラマリッチ(Andrej Kramaric)とドマゴイ・ビダ(Domagoj Vida)のゴールで逆転に成功したが、延長戦終了間際にロシアのマリオ・フェルナンデス(Mario Fernandes)に同点ゴールを許した。

 迎えたPK戦では、イヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)のキックで決着をつけ、チームは準決勝に駒を進めた。

■準決勝

 イングランドと対戦した準決勝でも、クロアチアは必死の戦いを強いられた。ズラトコ・ダリッチ(Zlatko Dalic)監督が率いるクロアチアは、試合序盤に失点を喫してそのまま力尽きるかにみえたが、チームは再び結束し、後半には同点に追いついた。

 クロアチアは試合を優位に進めながらも得点を奪えずにいたが、延長後半にマンジュキッチが値千金の決勝点を挙げ、イングランドに2-1で勝利した。(c)AFP