【7月11日 AFP】ツール・ド・フランス(2018 Tour de France)は10日、第4ステージ(ラボールからサルゾー、195キロメートル)が行われ、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のフェルナンド・ガヴィリア(Fernando Gaviria、コロンビア)が息をのむ集団スプリントを制し、開幕ステージに続く今大会の区間2勝目を挙げた。

 完璧なタイミングで跳び出した23歳は、ロット・ソウダル(Lotto Soudal)のアンドレ・グライペル(Andre Greipel、ドイツ)をかわすと、猛烈に追い上げるボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)を僅差で退けた。激しい集団スプリントはかなりの接戦で、選手たちは大型スクリーンの録画映像で誰が結果を残したかを確認した。

 ツールデビュー年ながら開幕ステージをいきなり勝利し、今大会の最速スプリンターの座を狙えるように見えるガヴィリアは、「コロンビアではみんながツールを見ているから、国の代表という気がしている。チームのみんなで頑張って逃げに追いついた。他には誰も助けてくれない」とコメントした。

 史上最多タイに並ぶ5回目のツール制覇を目指すチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は、他の総合勢全員とともに、安全にメイン集団でフィニッシュした。

 総合首位に立つBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のフレフ・ヴァンアフェルマート(Greg Van Avermaet、ベルギー)は、終盤に集団の中で落車したが、マイヨジョーヌは守った。起伏の多い11日の第5ステージは、普通の状態であれば優勝が狙えるはずだが、今回は厳しい戦いになる可能性がある。

 また、アージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のアクセル・ドモン(Axel Domont)は、写真を撮ろうと道へはみ出してきた観客をよけようとして転倒。倒れたまま苦しそうな様子を見せたドモンは、鎖骨を折っており、レース続行は不可能となった。

 アージェードゥゼル・ラ・モンディアルのロマン・バルデ(Romain Bardet、フランス)は総合優勝を狙っているが、山岳ステージを迎える前に重要なアシストを失うことになり、チームは28日までの残り17ステージを7人で戦わなければならなくなった。(c)AFP/Damian MCCALL