【7月2日 AFP】ナイジェリアのストリートチルドレンが一躍、有名人に生まれ変わった。彼らの踊るダンスの動画を、米歌手リアーナ(Rihanna)やスーパーモデルのナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)が取り上げたことがきっかけになったのだ。

 動画は、今年初めに投稿されたもので、ダンスグループ「ドリームキャッチャーズ(Dream Catchers)」のメンバーらが、荒れ地に置かれたボロボロの赤いバスの前で、くねくねとパペットのようなダンスを披露している。

 6~16歳の少年6人、少女6人は少し前まで、ダンスの振り付けとは何なのかさえも知らなかった。だが今や、ナイジェリアの歌手アマダ(Amada)が、サッカーW杯ロシア大会にも出場したナイジェリア代表「スーパーイーグルス(Super Eagles)」にささげた楽曲のミュージックビデオに出演するまでなった。

「今年、私たちは非常に大きなことを成し遂げた。とても、とても成功した」と、ダンスグループを指導するセイ・オルヨレ(Seyi Oluyole)さん(26)は語った。彼女は3月初め、歌手ウィズキッド(Wizkid)のアフロビートに合わせて笑顔で踊る子どもたちの最新動画を、ドリームキャッチャーズのインスタグラム(Instagram)に投稿した。

 リアーナに続き、米プロデューサーのP・ディディ(P. Diddy)も動画を自身のアカウントでシェアすると、瞬く間にその人気は広がり、再生回数は280万回を超えた。

 それから数週間後の4月には、毎年開催されるファッションウイークのために南西部ラゴス(Laogs)へやって来たナオミ・キャンベルが、郊外の貧しい町イコロドゥ(Ikorodu)に子どもたちを訪問した。

 それ以来、ドリームキャッチャーズは引っ張りだこになり、同国の子どもの日である5月27日にラゴス州で開催されたイベントにも招待された。