【6月29日 AFP】アフリカ南東部のマラウイで、先天性色素欠乏症(アルビノ)の人6人が来年の選挙に立候補することが分かった。アルビノ協会(APAM)が26日明らかにした。同国で2014年以降21人が殺害されているアルビノの人たちへの差別や暴力などに立ち向かう動きだ。

 アルビノ協会は、アルビノの人たちがあまり知られていないことがその人権が侵害される原因の一つになっているとの認識を示し、会員6人が来年の国政選挙または地方選挙に立候補すると発表した。これだけ多くのアルビノの人が足並みをそろえて立候補するのはこれが初めて。

 先天性色素欠乏症は、肌や毛髪、目の色素が一部または全部欠乏する遺伝性疾患。目の病気や皮膚がんのリスクも高い上、暴力や差別の対象とされてきた。アルビノの人たちはその体の部位を呪術に使うため襲撃されることが多い。アフリカの28か国で発生したアルビノに対する暴力行為600件のうち、マラウイでの事件が3分の1近くを占めている。(c)AFP