【6月27日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は26日、グループDの試合が行われ、クロアチアが2-1でアイスランドとの激戦を制し、グループDの首位通過を決めた。クロアチアはベスト16でデンマークと対戦する。

 多くの人がサンクトペテルブルク(St. Petersburg)で行われたアルゼンチン対ナイジェリアに注目していた一方で、クロアチアは後半にミラン・バデリ(Milan Badelj)が決めた絶妙なボレーシュートと、終盤のイバン・ペリシッチ(Ivan Perisic)のゴールでグループD首位を確保した。

 クロアチアはすでに16強入りを決めており、ズラトコ・ダリッチ(Zlatko Dalic)監督は3-0で勝利したアルゼンチン戦に出場した選手の多くを温存し、前回の試合から続けて出場したのは主将のルカ・モドリッチ(Luka Modric)とペリシッチだけだった。

 後半の立ち上がり、イタリア・セリエAのフィオレンティーナ(Fiorentina)でプレーするバデリのシュートがクロスバーをたたき、試合が動くと、バデリはその直後に失敗を繰り返さなかった。29歳のバデリは、軌道が変わったクロスボールに合わせて素晴らしいボレーを放つと、これがアイスランドのGKハネス・ハルドルソン(Hannes Halldorsson)の横を抜け、クロアチアにリードをもたらした。

 アイスランドは後半28分、ビルキル・ビャルナソン(Birkir Bjarnason)が近距離からのシュートを外すも、その直後にギルフィ・シグルズソン(Gylfi Sigurdsson)のクロスをデヤン・ロブレン(Dejan Lovren)がペナルティーエリア内でハンドし、チームの命運を左右するチャンスが訪れた。前回のナイジェリア戦でPKを失敗していたシグルズソンだが、今回は成功させた。

 そして1-1の同点のまま迎えた後半45分、ペリシッチがアイスランドに最後の一撃を加えた。左サイドのスペースに抜け出したペリシッチは強烈なシュートを放ち、この試合に決着をつけると同時に、アイスランドのW杯での冒険を終わらせた。

 決勝トーナメントに進出したクロアチアは7月1日、ベスト16でデンマークと対戦する。(c)AFP