【6月24日 AFP】カンボジアの警察当局は23日、首都プノンペンで中国人夫婦を相手に違法な代理出産ビジネスを営んでいた女ら33人を摘発したと明らかにした。

 警察当局の幹部によると、摘発された33人の中にはすでに出産していた者や現在妊娠中の者もおり、報酬額は最高1万ドル(約110万円)だった。また、22日にプノンペンで行われた捜査で中国人1人を含む5人が逮捕されたという。

 2年前に中国政府が一人っ子政策を廃止したことにより、2人目を産む権利を得た中国人女性は9000万人に上ると推定されており、不妊治療の需要も高まっている。

 ただ、中国では代理出産は違法なため、金銭的に余裕のある人が海外で代理母を探すという状況も発生している。

 2015年に隣国タイが代理出産を禁止したことを受け、カンボジアも翌2016年に代理出産を非合法化している。(c)AFP