【6月5日 AFP】5日は世界環境デー(World Environment Day)。今年のメインテーマはプラスチック汚染だ。

 国連(UN)が2010年に発表したデータによると、アフリカの海洋や海岸では毎年約440万トンのプラスチックごみが確認されるという。

 国連環境計画(UNEP)のモハメド・アタニ(Mohamed Atani)地域広報担当は「プラスチック(ごみ)と廃棄物管理全般がアフリカにおける非常に大きな問題だ」と述べ、プラスチック汚染の問題を「人の健康に対する脅威」と位置づけた。

 プラスチック廃棄物が広範囲にわたって海面を覆い尽くし、海洋生物を死に追いやる中、この問題は世界的な関心事となっている。

「海に投棄されているプラスチックの大半は、使い捨てのプラスチックの日常的な使用に由来するものだ」とアタニ氏は指摘する。

 欧州連合(EU)は今月、ストローや食卓食器類などのプラスチック製品に関する規制案を発表した。

 多くの国ではいまだにスーパーマーケットの店頭でレジ袋が渡されているが、モロッコ、ルワンダ、ケニアなどのアフリカの数か国は他国に先んじてレジ袋の使用を全面的に禁止した。(c)AFP