【6月2日 AFP】ジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官は2日、12日に行われる予定のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と北朝鮮の金正恩(Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の首脳会談で、在韓米軍の問題は議題に取り上げられないとの見解を示した。

 シンガポールで開催されているアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ、Shangri-La Dialogue)に出席しているマティス国防長官は、米朝会談の日程について言及した際に「(在韓米軍の)問題について話し合われる予定はなく、また話し合われるべきでもない」と述べた。

 同長官は、在韓米軍についての話し合いは米国と韓国との間で行われるべきもので、北朝鮮との交渉とは別個で異なるものだと強調し、「(在韓米軍の)問題は北朝鮮との話し合いでは議題に取り上げられない」と述べた。

 しかし同長官は、「もちろん外交上で進展があり、脅威が緩和され、実証可能な信頼回復のための措置を確立できるなら、その後に、(米韓の間で)議題に上るだろう」と付け加えた。

 韓国には現在、米軍約2万8500人が駐留している。(c)AFP