【5月25日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2018)は24日、第18ステージ(アッビアテグラッソからプラート・ネヴォーゾ、196キロメートル)が行われ、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のマキシミリアン・シャフマン(Maximilian Schachmann、ドイツ)がステージ優勝を果たした。

 総合首位に立つミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)は、頂上ゴールまでの最後の登り坂でライバル勢のアタックに出遅れて、必死のゴールとなった。

 シャフマンは10人の逃げ集団を形成すると、優勝候補らに14分差をつけて18キロメートルに及ぶ最後の坂に入り、独走でゴールラインを通過してチームに今大会5勝目をもたらした。イスラエル・サイクリング・アカデミー(Israel Cycling Academy)のルーベン・プラサ(Ruben Plaza、スペイン)が2位に入った。

 一方、総合連覇を目指すチームサンウェブ(Team Sunweb)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)が、残り1.5キロメートルで失速したイェーツを追い抜くと、今度は大会前に優勝候補筆頭に挙げられていたチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)が、舗装が不十分な坂道で一気に加速。これに総合2位のデュムランと同3位につけているバーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Domenico Pozzovivo、イタリア)が続いたが、イェーツは反応できなかった。

 デュムランはレース後、イェーツを試す決意で臨んだと明かし、「彼は僕が仕掛けた最初のアタックについてきた。すると今度はフルームが加速したので、自分がポッツォヴィーヴォとフルームに食らいついていったけれど、イェーツが脱落した。もちろん、きょうは良い日になったが、明日からの2日間は違ったレースになるし、きょうよりも厳しいだろう」と話した。

 消耗しきった様子のイェーツは、何とかダメージを食い止めようと全力で走ったものの、デュムランとフルームから28秒遅れでのフィニッシュとなり、総合争いのリードは半分に縮まった。レース後には「まだリードしている。トップを譲るよりははるかに良かったし、次の数ステージを見据えている。少しタイムが遅れてしまったけれど、それほど悪くない」とコメントした。

 二つの過酷な山岳ステージを前に、イェーツは総合順位で2位のデュムランに28秒差、3位のポッツォヴィーヴォに2分43秒差、4位のフルームには3分22秒差をつけている。(c)AFP