【5月24日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2018)は23日、第17ステージ(リーヴァ・デル・ガルダからイゼーオ、155キロメートル)が行われ、ミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)は総合首位のピンクジャージーをまとってアルプスへ向かうことになった。ステージはクイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のエリア・ヴィヴィアーニ(Elia Viviani、イタリア)が勝利した。

 チームサンウェブ(Team Sunweb)の前回王者トム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)、ツール・ド・フランス(Tour de France)で通算4勝を誇るチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)と同タイムの28位でステージを終えたイェーツは、デュムランとの56秒差、フルームとの3分50秒差を維持し、大会は残り4ステージとなっている。

 イェーツは「ジロに楽な日はない。きょうはもっと楽な展開になると思っていたんだけど、ものすごく速いステージになった。みんなが逃げを狙っていた。あしたからの3日間は、誰よりもまずトム、そして残りの総合勢から目を離さないようにしたい。日に日に総合優勝が近づいているのを感じるけど、同時に難しい数日間が待っているのも感じるから、気は抜けない」とコメントした。

 フルームも予想より厳しい1日だったことを認め、「まるでジュニアのレースのようだったよ。号砲からフィニッシュまでノンストップだった。地図上ではかなり簡単なステージに見えたけど、まさに極限の勝負になった。何位で終えるにしても、最後まで全力を尽くせればと思っている」と話した。

 ヴィヴィアーニは、レース終盤に降った激しい雨の影響で路面が危険な状態になる中、集団スプリントから飛び出してトップでフィニッシュラインを切った。

 リオデジャネイロ五輪の男子オムニアムで金メダルを獲得している29歳は、今大会ここまで2回集団スプリントを制しているボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のサム・ベネット(Sam Bennett、アイルランド)に競り勝ち、ステージ4勝目。3位にはバーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のニッコロ・ボニファジオ(Niccolo Bonifazio、イタリア)が入った。(c)AFP