【5月22日 AFP】サッカーアルゼンチン代表のホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督は21日、W杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場する最終登録メンバー23人を発表。今季のイタリア・セリエAで得点王に輝いたインテル(Inter Milan)のマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)がリストから外れた。

 20日に行われたラツィオ(SS Lazio)とのリーグ戦で今季29得点目を記録し、インテルの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)出場権獲得に貢献したイカルディだったが、前週発表された予備登録メンバー35人から外れた12人に含まれてしまった。2013年に代表デビューを果たし、その後4年間にわたり国際試合から遠ざかっていた同選手は、昨年9月の南米予選で再び招集されていた。

 W杯で通算2度の優勝を誇り、2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)ではドイツとの決勝で延長戦の末に0-1で敗れているアルゼンチンは、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でプレーするスーパースターのリオネル・メッシ(Lionel Messi)にとってこれが最後のW杯になるとみられ、それがチームにとっての新たな士気につながるとしている。

 FW陣は通算5度のバロンドール(Ballon d'Or)選出を誇るメッシをはじめ、ユベントス(Juventus)のパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)とゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)のコンビ、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)が名を連ねた。

 ブエノスアイレス近郊のエセイサ(Ezeiza)にある代表のトレーニング施設で記者会見に臨んだサンパオリ監督は、「目標は素晴らしいW杯にすること。とにかく優勝を目指し、攻撃的なプレーを仕掛けていく」と述べた。

 アルゼンチンは南米予選の最終戦でメッシがハットトリックを達成し、エクアドルを3-1で退けてW杯本大会の出場権を獲得したものの、その後の親善試合では不安材料が持ち上がっている。昨年11月にロシア・クラスノダール(Krasnodar)で行われたナイジェリア戦では2-4で敗れ、今年3月のスペイン戦でも1-6で屈辱的な大敗を喫しているが、いずれもメッシが不在の試合だった。

 今季バルセロナでの計54試合で45得点を記録しているメッシについて、サンパオリ監督は「彼は最高潮で、熱意にあふれているし身体的にも調子がいい。リーグ優勝を果たし、トレーニングでは自分のペースで臨むことができていた」と述べた。

 元バルセロナのDFハビエル・マスケラーノ(Javier Mascherano)も、メッシをはじめイグアイン、ルーカス・ビリア(Lucas Biglia)、セルヒオ・ロメロ(Sergio Romero)、マルコス・ロホ(Marcos Rojo)と同じく2014年大会に続いてメンバー入りを果たした6人に含まれた。

 フランス・リーグ1の王者パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)からは、はじめてのフルシーズンで素晴らしい活躍をみせたジオヴァニ・ロ・チェルソ(Giovani Lo Celso)が招集された一方で、国内リーグからはフランコ・アルマーニ(Franco Armani)、マクシミリアーノ・メサ(Maximiliano Meza)、クリスティアン・パボン(Cristian Pavon)の3人が選出されるにとどまった。