【5月16日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は15日、シアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)のスター選手であるロビンソン・カノ(Robinson Cano)二塁手が薬物検査で失格になったとして、80試合の出場停止処分を科したと発表した。

 将来の米国野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りが有望視されているカノは、運動能力向上薬の隠ぺいや、急激な減量をするときに使用されることがある禁止薬物のフロセミド(Furosemide)に陽性反応を示したとされており、35歳のスラッガーと10年2億4000万ドル(当時約246億8400万円)の超大型契約を結んでいるマリナーズによれば、同選手は処分を受け入れたという。

 MLB通算305本塁打を誇り、オールスターにも8度選出されているカノは、抱えていた問題の詳細は明かさなかったものの、今回の薬物は母国ドミニカ共和国の医師から処方されたものだと選手会(MLBPA)を通して説明している。

「当時は禁止薬物を与えられていたことに気がついていなかったが、今ではもっと用心しておくべきだったと後悔している。15年以上にわたり、プロ野球選手としてプレーすることは、私の人生にとっての誇りであり、光栄なことだった。愛する競技のルールを破るような行為は決してしない」 (c)AFP