【5月15日 AFP】ハンガリー出身の米富豪、ジョージ・ソロス(George Soros)氏の慈善団体「オープン・ソサエティー財団(OSF)」は15日、ハンガリーでの事業を中止し、拠点をドイツの首都ベルリンに移転すると発表した。オルバン・ビクトル(Orban Viktor)政権の「抑圧的」な政策への対応措置だという。

 これについて同財団は、非政府組織(NGO)に対し「さらなる制約を課」そうとするオルバン首相の措置を受けての判断と説明している。

 オルバン首相は以前から、ソロス氏が欧州への移民の流入を画策してきたと批判。今年に入り、国外からの資金提供を受けるNGOへの規制強化を目指す通称「ストップ・ソロス法」の導入を発表した。

 財団のパトリック・ガスパード(Patrick Gaspard)理事長は同日の発表に際し、「専制的な政府の介入からわれわれの事業と職員の安全を守ることが不可能になった」と述べた。(c)AFP