【5月7日 AFP】エジプト南部ルクソール(Luxor)の「王家の谷(Valley of the Kings)」にある古代エジプトの王(ファラオ)、ツタンカーメン(Tutankhamun)の墓の隣に隠し部屋があるとする説について、同国考古省は6日、調査によって誤りであることが分かったと発表した。

 ツタンカーメンの墓をめぐっては、2015年の調査で隠し部屋が存在する可能性が浮上。だが専門家らはその結果を支持せず、その後、詳しい調査が行われていた。

 考古省の声明によると、専門家らが地中探知レーダー(GPR)によって調べた結果、「ツタンカーメンの墓の隣または内部に隠し部屋が存在しないことを示す決定的証拠」が得られた。詳細はイタリアの科学者チームを率いるトリノ工科大学(Polytechnic University of Turin )フランチェスコ・ポルチェッリ(Francesco Porcelli)氏が同日の講演で発表する予定。

 ポルチェッリ氏は隠し部屋が存在する説について「地中探知レーダーのデータからは裏づけられないと、かなり高い確度で結論した」報告書を提出した。(c)AFP