【5月1日 AFP】4月30日にアフガニスタンで発生した連続自爆攻撃などの犠牲者には、フランス通信(AFP)カブール支局主任カメラマンのシャー・マライ(Shah Marai)氏を含め10人のジャーナリストが含まれていた。ジャーナリストの1日の死者数としては、2001年以降で最悪となった。

 アフガニスタンでは、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)が「春の攻勢」の開始を宣言し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」グループも侵入。今回の相次ぐ攻撃はジャーナリストたちが直面する危険を浮き彫りにしている。4月30日にカブールで発生した連続自爆攻撃では25人が死亡、このうちジャーナリストはマライ氏を含む少なくとも9人。負傷者は45人だった。

 ISが犯行声明を出しているカブールでの連続自爆攻撃について、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(Reporters Without Borders)」は、タリバン支配が終わって以来、メディアを狙った攻撃としては最も犠牲者が多かったとしている。

 一方BBCによると、パキスタンとの国境に近いアフガン東部ホースト(Khost)州で発生した別の攻撃で同社の記者(29)が死亡した。地元警察の話として、身元不明の複数の武装した男に銃で撃たれたと報じている。

 ジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官は「選挙で勝てなければ爆弾に頼るというやり方は一般的だ」と指摘。今年10月に予定されている選挙を妨害するため、弱体化した過激派がアフガニスタンのジャーナリストらを標的にしているとの見方を示した。(c)AFP/ Mushtaq MOJADDIDI