【5月8日 AFP】今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)女王キャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)は、今月開幕する全仏オープンテニス(French Open 2018)で「優勝できる」と考えているが、ツアー復帰を果たしたセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と大会序盤に当たる可能性があることを警戒していると語った。

 メルボルンパーク(Melbourne Park)で行われた1月の全豪オープン決勝で、ウォズニアッキはシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)との激戦を制して悲願の四大大会(グランドスラム)タイトルを獲得したが、2度目のグランドスラム制覇はそう遠くないと自信を持っている。

 モナコでスポンサーイベントに出席したウォズニアッキは、AFPの取材に対し、「(全仏での)挑戦を楽しみにしているし、優勝できると信じている。簡単にはいかないと思うが、自分を信頼している。調子は良いし、最高のテニスをしているときの私は簡単には負けない」と話した。

 全豪オープンの優勝で一時は世界ランク1位に返り咲いたものの、現在はハレプに女王の座を明け渡しているウォズニアッキは、グランドスラムのタイトルがないままトップに君臨していたことを質問される必要がなくなったのを喜んでいる。また、現在はハレプが世界1位だとはいえ、今は自分が追われる立場にいることも自覚している。

「世界1位でも2位でも大した違いはないと思う。全豪オープンで優勝したのは私で、直近のグランドスラムの女王なのだから、常に追われている立場であることは明らか。でも、自分にあまりプレッシャーをかけずに全仏に臨めるのは良いと思っている」

 2005年からラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が通算10度の全仏制覇を飾っている男子とは異なり、女子ではクレーコートで圧倒的な力を持っている選手は存在しておらず、グランドスラム通算23勝のセレーナでさえも、これまでタイトルを獲得したのは合計3回だけとなっている。

 前回大会では優勝したエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)に準々決勝で敗れているウォズニアッキは、「現時点でクレーコートの絶対的女王は存在しないと思うし、それが自分のモチベーションを高めている。(クレーコートで)プレーが改善されている手応えは感じているが、キャリアを通じてクレーコートで優勝した大会は限られているので、すべてはしっかりと調整して、その感覚を取り戻せるかにかかっている」とコメントした。