【3月29日 AFP】ギリシャ・スーパーリーグ(1部)、オリンピアコス(Olympiacos)のサポーター約100人が28日、ライバルチームをひいきしているとして政府に抗議し機動隊と衝突した。

 エフクリディス・チャカロトス(Euclid Tsakalotos)財務相が滞在するピレウス(Piraeus)のホテルの外で警察は、抗議に集まったサポーターを追い払うために催涙ガスを使用。フーリガンは火炎瓶に火をつけてにらみ合った。

 オリンピアコスのサポーターは、ソーシャルメディアの「オリンピアコスを目の敵にし、世界最高のクラブを解散させようと目論んでいるやつらに抗議するぞ」という呼びかけに応じて集合した。

 ここ数日オリンピアコスの関係者は、クラブに対する協会の処分の裏で糸を引いていたのは左派政府だとソーシャルメディアで示唆していた。

 オリンピアコスは、1-2で敗れたAEKアテネ(AEK Athens)戦でファンの暴力行為があったとして科された勝ち点3剥奪の処分に抗議していたが、26日にギリシャサッカー協会(HFF)はこれを却下した。オリンピアコスは罰金9万ユーロ(約1185万円)に加え、ホームでの2試合を無観客とする処分も受けている。

 リーグ8連覇を目指すオリンピアコスは現在、AEKアテネ、PAOK FCと三つどもえの戦いを演じている。

 PAOKは、オリンピアコス戦でファンが客席から投げ込んだ物が相手のオスカル・ガルシア(Oscar Garcia)監督の顔に当たり、負傷させたとして勝ち点3剥奪の処分が科されたが、サポーターは国営テレビ局ERTのスタジオに侵入するなどこれに抗議。今月上旬に処分は撤回されていた。(c)AFP