【3月19日 AFP】南太平洋のフランス特別自治体ニューカレドニア(New Caledonia)議会は19日、仏からの独立の是非を問う住民投票を11月4日に実施すると決定した。同地では、旧宗主国からの独立を目指す運動が数十年前から続いており、ついに住民投票が行われる。

 政庁所在地ヌメアで開かれた公開集会の場での投票を現地で取材したAFP記者によると、賛成38、反対14で実施日が承認されたという。

 見事なラグーン(潟)や手付かずのビーチ、多様な野生生物で知られるニューカレドニアでは、独立支持派とフランス残留派との間で激しい政治的確執が長年続いている。1980年代半ばには、70人もの人々が死亡する事態が発生し、同島に衝撃が走った。

 1998年には中央政府とニューカレドニアの間で、同地およびメラネシア系先住民カナク(Kanak)の自治権拡大を約束する協定を締結。同協定には、今年中に独立住民投票を実施することも盛り込まれていた。(c)AFP