【3月8日 AFP】(更新)先月18日からシリア政府軍による激しい攻撃が続く同国首都ダマスカス近郊の反体制派支配地区、東グータ(Eastern Ghouta)では、民間人の死者が900人を超えたことが明らかになった。在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が8日、発表した。

 同監視団によると、ダマスカス東郊のザマルカ(Zamalka)で行われた空爆により7人が死亡し、民間人の死者数は905人に達したという。

 また、シリア政府軍による地上および空からの攻撃が激しさを増す中、8日に予定されていた東グータへの食料や医療品など必需品の搬出作業は延期された。

 東グータの状況をめぐっては国際社会から非難の声が巻き起こっており、国連(UN)の安全保障理事会は即時停戦に加え、救援物資の搬入と民間人の避難を求めている。

 しかし爆撃が続いていることから、国連、赤十字国際委員会(ICRC)、シリア・アラブ赤新月社(Syrian Arab Red Crescent)が8日に予定していた共同輸送作業は実施できなかった。(c)AFP