【3月8日 AFP】在英NGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、シリア政府軍は、首都ダマスカス近郊の反体制派支配地区、東グータ(Eastern Ghouta)の半分以上を掌握した。同地区では7日も激しい空爆が続き、数十人が死亡した。

 シリア政府軍は2月中旬、主に空爆による東グータ地区攻撃を開始。作戦にはロシア軍の戦闘機が参加し、シリア政府軍はたる爆弾を使用した。政府側部隊はその後、地上戦を開始。東グータの東側から素早く進軍して主に農地を掌握するとともに、同地区を二分するべく中心部を西進した。

 政府軍は今のところ、東グータ内の主要な町であるドゥマ(Douma)とハムリエ(Hammuriyeh)など人口集中地域には進攻していない。シリア人権監視団によると、7日には主にロシア軍が実施した激しい空爆により、少なくとも45人が死亡。先月18日以降の民間人死者数は少なくとも850人となった。(c)AFP