【3月2日 AFP】アフガニスタンで、ドイツ人の男が旧支配勢力タリバン(Taliban)のメンバーらとともに拘束されていたことが分かった。当局者がAFPに対して1日、明らかにした。欧州出身者がタリバン内に存在していたケースは極めてまれだという。

 ヘルマンド(Helmand)州知事の報道官によると男は先月26日夜、反政府勢力の活動が活発な同州ゲレシュク(Gereshk)で、タリバンのメンバーとみられる3人と一緒に拘束されたという。報道官は男について「長い顎ひげ姿で黒いターバンをかぶり、自分がドイツ人であることを認め、ドイツ語を話す」と説明した。

 同州に展開するアフガニスタン軍部隊も声明で、男が特殊部隊と空軍による共同作戦において他の容疑者らとともに拘束されたことを認めた。また、男はアブドル・ワドゥード(Abdul Wadood)と自称しており、取り調べのためカンダハル(Kandahar)に連行されたとしている。

 ゲレシュクの警察署長は男について、ヘルマンド州におけるタリバンの精鋭部隊司令官の「軍事顧問」を務めていたと指摘している。映像は、2月26日撮影。(c)AFP