【2月27日 AFP】(更新、写真追加)シリアの首都ダマスカス近郊の反体制派支配地区、東グータ(Eastern Ghouta)で27日、ロシア提案の「人道的停戦」が発効されたばかりにもかかわらず、新たな空爆および砲撃があったことが分かった。複数の情報筋が明らかにした。

 在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」の報告によると、たる爆弾2個の投下を含む空爆やロケット弾による砲撃があったという。一方で国営メディアは、反体制派が市民を人質にし続けるため、民間人避難のための「人道的回廊」に砲撃を加えていると非難している。

 同監視団はまた、政権側による砲撃でジスリーン(Jisreen)に住む少年1人が死亡したと発表。停戦発効後では最初の犠牲者で、この町では他にも7人が負傷したという。

 スイス・ジュネーブで取材に応じた国連人道問題調整事務所(OCHA)のイェンス・レルケ(Jens Laerke)報道官は、現地からの報告だとして「(東グータの)戦闘はけさも続いている」と明らかにした。(c)AFP