【1月28日 AFP】フランス・リーグ1のASモナコ(AS Monaco)が27日、イタリア・セリエAのジェノア(Genoa CFC)から16歳のピエトロ・ペッレグリ(Pietro Pellegri)を獲得した。移籍金は2500万ユーロ(約34億円)と報じられている。

 3月で17歳になるペッレグリは、セリエA王者のユベントス(Juventus)が獲得交渉を行っていたが、最終的にはモナコが5年契約を締結した。ペッレグリは、プロ本格デビューの昨季モナコで旋風を巻き起こし、その後パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に引き抜かれた19歳のフランス代表FWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)と以前から比較されていた。

 リーグ最年少タイとなる15歳でセリエAデビューを飾っているペッレグリは「モナコは若い選手を成長させ、開花させているクラブ。そこでのプロジェクトにすぐさま心を引かれた。全力を尽くしてクラブにとって重要な選手になっていきたい」と話した。

 ペッレグリは、ASローマ(AS Roma)のレジェンドであるフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)の現役最終戦でセリエA最年少ゴールを奪取し、さらに今季も最年少での1試合2得点を決め、歴史を作っている。

 父親がコーチングスタッフの一員を務める故郷のクラブでは、通算10試合に出場して3得点を決めた。報道によると、ペッレグリが今後4000万ユーロ以上の移籍金でモナコから他クラブへ移った場合、ジェノアはそのうち10パーセントを受け取るという。

 19歳以下のイタリア代表にも選出されているペッレグリは、加入1シーズン目から100万ユーロ(約1億3500万円)の年俸を受け取ると報じられているが、本人は「お金には興味がない。何よりも試合に出てサッカーを楽しみたい」という点を強調している。

「1年前に誰かから、君はジェノアのユースを出てモナコへ行くことになると言われたら、夢物語だと思っただろう。だけど今、その夢が現実になった」 (c)AFP