【1月28日 AFP】西アフリカ・マリの情勢不穏な北部で27日未明、政府軍の駐屯地が武装グループに襲撃され、兵士14人が死亡、18人が負傷した。軍関係者がAFPに語った。軍情報筋ではイスラム過激派の犯行とみている。

 マリ軍のソーシャルメディアによる声明によると27日午前4時頃、北部トンブクトゥ(Timbuktu)州のスンピ(Soumpi)のマリ軍駐屯地が襲撃を受けた。

 現地の軍情報筋がAFPに語ったところによると、マリ軍が「テロリスト」2人を殺害し同日正午頃までに駐屯地を奪還し、残りの武装グループらの行方を追っているという。

 マリでは国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派組織によるマリ軍や外国軍への攻撃が増加し死者も出ていることから、治安情勢に対する懸念が一層高まっている。

 2日前にも中部ボニ(Boni)で地雷を踏んだ車両が爆発し、国連(UN)によると乳児と母親らを含む民間人26人が死亡。これを受けてイブラヒム・ブバカル・ケイタ(Ibrahim Boubacar Keita)大統領はエチオピアの首都アディスアベバで開催されるアフリカ連合(AU)サミットへの出席を取りやめ、27日にボニを訪問するとツイッター(Twitter)に投稿している。(c)AFP/Serge DANIEL