【1月15日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2018)は14日、第8ステージが行われ、前日サスペンションが壊れて優勝への希望に大打撃を受けたプジョー(Peugeot)のステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)が、ステージ制覇を飾った。

 3連覇を目指すペテランセルは、13日の第7ステージで他の競技者を追い抜こうとした際に石がサスペンションへのダメージを引き起こしたため、大きくタイムをロスしていたが、この日はボリビア・ウユニ(Uyuni)からトゥピサ(Tupiza)間の競技区間498キロメートルを5時間15分18秒で走りきり、前日の挫折を振り払った。

 2位にはプジョーのシリル・デプレ(Cyril Despres、フランス)、3位にはトヨタ(Toyota)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)が続いた。

 プジョーのカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)は5位でフィニッシュし、2位のアルアティアに約1時間差をつけて総合首位を守っている。

 二輪部門ではKTMのアントワン・メオ(Antoine Meo、フランス)がステージ優勝を飾ったが、総合首位の座はヤマハ(Yamaha)のアドリアン・ファン・ビベレン(Adrien Van Beveren、フランス)が守っている。

 ビベレンはこの日タイムを8分44秒失い、2位につけるホンダ(Honda)のケビン・ベナバイズ(Kevin Benavides、アルゼンチン)との差は22秒に縮まった。

 一方で大会主催者は、悪天候を理由に15日に予定されていたトゥピサからアルゼンチンのサルタ(Salta)までの第9ステージを中止する決断を下した。

 スポーツ・ディレクターを務めるマルク・コマ(Marc Coma)氏はAFPに対し、「本日、野営地にかなりの水がたまっており、さらにあしたは嵐が予想されるため、当該ステージは中止となる。ラリーを行うのに最適な状況ではない」とコメントしている。(c)AFP