【1月9日 AFP】チェコの首都プラハの旧市庁舎にある15世紀の天文時計が8日朝、約半年にわたる修復作業のため停止された。市当局が発表した。

「オルロイ(Orloj)」と呼ばれる観光客に人気の天文時計は、5~6か月を要する修復作業のため解体され、撤去される。

 文化を担当する市議会議員のヤン・ウルフ(Jan Wolf)氏によると、旧市庁舎は現在、「ほとんどの建物が破壊された第2次世界大戦(World War II)以降初となる完全な修復を行っている」という。

 黄道十二宮の記号が示された輪の上を太陽と月が動く精巧に作られたアストロラーベ(天体観測器)の上には小さな二つの出窓があり、そこから1時間ごとに姿を見せる12使徒の人形を見ようと、多くの観光客が時計の前に集まる。

 オルロイは天動説をもとにデザインされたもので、約4分の3の部品は制作当初の15世紀から使われている。(c)AFP