【12月28日 AFP】ケニア中部にある同国有数の放牧場で27日、経営者がゾウに踏み付けられて死亡する事故が発生した。野生生物保護当局が明らかにした。

 死亡したのは、ライキピア(Laikipia)郡にある広さ約175平方キロメートルのスヤン(Suyian)放牧場を経営するギルフレッド・パウエス(Gilfred Powys)氏。放牧場のウェブサイトによると、パウエス氏一家は1914年に英国からケニアに移住したという。

 匿名を条件に取材に応じた警察筋の話では、パウエス氏は貯水池の壁を壊そうとしていたゾウ数頭を追い払おうとしていた際、「そのうちの1頭に襲われてその場で死亡した」という。

 ライキピアの大部分を占める民営放牧場は自然保護区や畜産業に利用されており、その多くが外国人によって経営されている。(c)AFP