【12月6日 AFPBB News】150年以上の歴史を持つ神奈川県平塚市の老舗だるま工房「荒井だるま屋(Arai Darumaya)」で、2018年の干支(えと)の「戌(いぬ)」をかたどった「干支だるま」の製作がピークを迎えている。

 柴犬をモデルに木型から作られただるまは、高さ約12センチの和紙製。9月から現在までに、黄と黒の2色合わせ、約2000個を製作した。今月に入ってからは、伝統的な赤い「相州だるま」の製作も本格化し、家族6人が総出で取り組む。

 これまでにもプロ野球団「横浜DeNAベイスターズ(Yokohama DeNA BayStars)」だるまなど、一風変わっただるまを生みだしてきた同店では、2003年から干支だるまを作り始めた。「戌」は2回目だが、デザインは前作からがらりと変更。「同じだと面白くないでしょ。お客様に喜んでもらいたいと、その気持ちは変わらない」と4代目の荒井星冠(Seikan Arai)さん(62)。「感謝のだるまを作る」という創業以来の家訓を守り、だるま一つひとつに、厄除けのための火打石(ひうちいし)を打って送り出すという。

 干支だるまは、同店のほか、東京都台東区の浅草寺(Sensoji Temple)の羽子板市や、川崎市の川崎大師平間寺(Kawasaki Daishi Heikenji Temple)の初詣などで売り出される予定だ。(c)AFPBB News