【12月5日 AFP】南アフリカのアーロン・モツォアレディ(Aaron Motsoaledi)保健相は5日、食品を媒介して広がるリステリア(Listeria)菌が原因で36人が死亡し、577人が感染症にかかったと発表した。特に新生児や高齢者の感染リスクがあると警告している。

 リステリア症はリステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)菌が原因の疾病だが、予防可能な病気で、抗生物質で速やかに症状を抑えることもできる。

 この菌は土壌や植物、河川水など自然環境に広く分布し、汚染された食肉加工品、くだもの、野菜を摂取するとインフルエンザにかかった時のような症状を引き起こす。重度の感染の場合、死亡する場合もある。

 世界保健機関(WHO)は、免疫が低下している人やAIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)にかかっている人、妊婦も感染しないよう注意が必要だとしている。(c)AFP