【11月28日 AFP】ミャンマーからイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)が隣国バングラデシュに一斉避難している問題で、両国がロヒンギャの帰還合意を締結した後もロヒンギャのバングラデシュ入りは続いていると、当局が27日明らかにした。

 両国が23日に締結したこの合意により、過密状態に陥っているバングラデシュ南東部の難民キャンプで暮らす少なくとも70万人のロヒンギャが、ミャンマーに帰還する見通しとなった。

 しかしこの問題をめぐる国連(UN)の最新報告書によると、合意締結後に少なくとも3000人のロヒンギャ難民が越境。また国境検問所の警備当局らも、新たに到着する人の流れに大きな変化はないと報告している。

 バングラデシュ国境警備隊幹部は、「到着する人の数は減ってきているが、止まってはいない」と述べ、自身が指揮する警備隊が把握しているだけでも、合意締結後少なくとも400人がバングラデシュ入りしたと明かした。(c)AFP